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ナイトウィザード第6期 ロストエデン編#2(1)
今年5月、ウェブログを始めるにあたって自分に1つのルールを課した。 TRPGのセッションに参加したら、形式を問わずその内容をアップすること。 だが、そのルールは早くも破られようとしていた。 というわけで、先日参加した“再放送”第2部「ロストエデン編」第2話、 Night Wizard ! in Lost Edenのプレイリポートをここに記す。 † 前回までのあらすじ † さて、今回のオープニングは前回のラストからダイレクトに繋がっている。 “黒衣の魔女”に与えられた試練を乗り越え、「浄化の井戸」MAPへと移動したウィザードたち。 そこには、月明かりに照らされた泉で水浴びをしている1人の少女がいた。 彼女の名は、“光の使徒”ミルシャ。 特定の条件を満たした者の前だけに現れ、祝福を与えると言われる謎の少女である。 肉体は血管のようなもので全身が覆われ、白いはずの裸身はまるで怪物のように変貌してしまっていた。 一行の存在にハッと気付くと、その円らな瞳で何かを訴えるかのようにこちらを見つめている。 黒衣の魔女 「彼女は魔神の呪いに捕らわれ、人々を導くための声を奪われてしまったわ。」 “黒衣の魔女”がそっと言葉を添える。 ミルシャの肌に浮かび上がった血管は、その呪いの証ということか。 その蝕まれた身体を少しでも癒そうと、この「浄化の井戸」へやってきたのかもしれない。 ウィザードたちがゲームをクリアするというのはエミュレイターたちにとって都合が悪い。 ヤツらは何らかの方法でプログラムをクラッキングし、サーバを乗っ取ってしまったのだ。 その影響は、管理者と言えども対処できないレベルである。 なんとか事情が飲み込めたウィザードたち。 ゲームをクリアするためにはどうしてもミルシャの力が必要だろう。 真相を突き詰めるために、一行は彼女を連れて行こうと提案する。 とはいえ今のミルシャは一糸纏わぬ姿であり、魔神に呪われた際に失ってしまったのだろうか、辺りに着替えも見当たらない。 いくら参加者は全員18歳以上だとはいえ、10歳の美少女が全裸で旅を続けるわけにもいくまい。 ……いや、駄目ってことはないのかもしれないが、ナイトウィザード!はともかくダブルクロスが18禁ゲームになるのは流石にマズいと思う。 そこで、“光の使徒”ミルシャに対してシナリオロイスを結んだ勇者氏が、着ていた学ランの上着を脱ぎ、彼女の肩にそっとかける。 街に戻ってマトモな服を買うまでの応急処置ではあるが、仕方あるまい。 ちょっと格好良いシーンではあるが、よくよく考えると勇者氏、 全裸に学ランの上着のみとは、フェティシズムを心得ているらしい。 ミルシャ 「(……ぎゅっ)」 ミルシャにとっては、服を着せてくれたという心遣いが嬉かったのだろう。 トテトテと歩み寄ると、勇者氏の身体を力強くハグする。 まるで仲の良い兄妹のようだ。もうちょっと年齢が近ければ恋人のように見えたのかもしれないが。 みるく姫 「彼女に萌える気持ちは痛いほど分かるが、小さな女の子に手を出すだなんて犯罪は良くないぜ、ボーイ?(指を振る)」 勇者氏 「貴様が何を言うか、変態幼女。」 みるく姫 「HAHAHAHA! 照れなくたっていいんだよ、シャイボーイ! 愛があれば、うわわあqwせdrftgyふじこ(ズキューン)」 陰陽師嬢 「……(白煙の上がる銃口をこちらに向けたまま憐れみの目で見つめる)……。」 これをやらねば、何のためにここまで来たのかが分からない。無駄骨になってしまう。 パーティーリーダーである吸血鬼氏が、コインを浸そうと車椅子を器用に操作し泉にほとりへ近づく。 ガラガラガラガラッ! バシャーン!(水しぶき) 車椅子、大破。 もちろん、全て吸血鬼のプレイヤー自身による演出である。 つくづくネタに生きる男らしい。 そんなこんなで銀貨を清め、街へ戻ってきたウィザードたち。 車椅子を失い、自力で動くことの出来なくなった(侵蝕率が100%を超えると立ち上がれるようになるらしいが)吸血鬼氏は、たまたまその辺に落ちていたベニヤ板に載せて龍使い氏ことレッサーパンダがズルズルと引きずってきたことを忘れないで欲しい。 ガラ・ドルフにコインを渡し、幾ばくかの報酬を受け取る。 これで晴れて さて、ウィザードたちの向かうべき場所は、このロストエデンの力の源で、かつ魔神に汚染されてしまった「命の泉」だが、妖精ティンカーベル曰く、一度砂漠エリアを経由しなければ到達できないらしい。 砂漠へ行きたいとガラ・ドルフに相談すると、彼は快くその方法を教えてくれた。 どうやら彼に話すことで、ゲートへのフラグが立つ仕組みになっているようだ。 いわば通行手形みたいなものだろう。 先ほど得た若干の報酬を手に取り、勇者氏とミルシャは近くの商店街へと繰り出す。 少女に似合う服を揃えようとしたものの、シャイな男の子にとってはなかなか勝手が分からず〈調達〉判定に失敗。 レザーアーマーや武器といった、いわゆる「装備品」は見つかるのだが、普通の服となるとゲーム内では余り売っているものではないようだ。 思わず裸にレザーアーマーを着せようだの、武器を組み合わせて危険なところを隠そうだのと、どんどんマニアックな方向に走りそうになる。 仕舞には、このまま裸に学ランでもいいか、という勇者氏の行動を全否定するような発言まで飛び出る始末。 GM 「まあ、それもアリか。」 私は無いと思う。 仕方なく、女性陣に助けを乞う勇者氏。 みるく姫 「Ha-ha! ならば私がミルシャの衣装を見繕ってあげようではないか!」 勇者氏 「(即座に)やめてください、変態幼女。」 一瞬で拒否られる自分。ドンマイ、す~ぱ~☆みるくちゃん。 結局は、唯一の女性である陰陽師嬢を連れて行くことに。 手にしたことのないアイテムは無いと言われる程の上級プレイヤー“ハイ・フリーク”フォルビスとのコネクションを有効活用し、なんとかミルシャに似合う洋服をゲットする。 一方、 そこに赤い髪を揺らしながら、長身のオーキィが建物の中に入ってくる。 “デスクリムゾン”ファウエル。 今や伝説となったゲームの名を冠した巨乳の女性。 名前は似ているが、どこぞの元国務長官ではない。たぶん。 あまりのプロポーションにしばし見とれてしまう、みるく姫。 そのまま視線を落とし、自分の極めてなだらかな胸のあたりと見比べる。 みるく姫 「大きさは、関係ないもん……」 と、微妙な萌え仕仕種を演出してみるが、所詮中の人はオッサンである。 赤紙の巨乳ことファウエルは、その場で休んでいたレッサーパンダの姿を見て突然ゲラゲラと笑い出す。 ファウエル 「うわー、ダセぇー。レッサーパンダかよ!」 ぴくり。 ファウエル 「そういえば前に『キャプテン・フータ』とかいう変な名前を名乗ってるイタイ奴がいたぜ! それと同類か? ギャハハハハハ!」 ぴくりぴくり。 ファウエル 「プロレスなんかつまんねー。正直ダサいよなー!」 ここまで言われてレッサーパンダこと龍使い氏が黙ってるわけには行かない。 引き攣った笑みを浮かべながら、レッサーパンダは反論する。 レッサーパンダ 「プロレスは勝ち負けではない。如何にギャラリーを感動させられるか、だ。」 嗚呼、なんたる侮辱! 自分の愛するプロレスに対し、決してそんなことはないと信じている龍使い氏。 確か以前(キャンペーン第2話)にも、練習を見学に来た子供たちから似たような台詞を言われたことがあったなと思いつつ。 ここで、彼はハッと気付く。(〈知覚〉判定クリティカル) レッサーパンダ 「(まさかとは思うが……あの時の子供たちの1人か!?)」 その可能性は決して捨てられない。 これは正してやらねば、龍使い氏は誓う。 子供たちの為にも。そしてプロレスのためにも。 その後、ウィザードたちは合流し、街を出てフィールドへ。 街で大八車を調達した一行は、みるく姫&ミルシャの子供2人と、車椅子を失った吸血鬼氏を載せたまま長い道のりを往く。 ガタッ、ズルズル、ドサッ(落下音) 何も気付かなかったかのように、そのまま大八車は進んでいく。 ぎゅ、と勇者氏の服の裾を掴むミルシャ。 ミルシャ 「……(今通ってきた道を指差して)……」 その先には、吸血鬼氏が仰向けになったまま倒れている。 というか落ちていた。 慌てて彼を回収し、今度は絶対に落ちないよう荷造り用の縄で大八車に縛り付ける。 ますます動けなくなる吸血鬼氏。 そんなんでいいのか、本当に(笑) 途中、GMから突然〈知覚〉判定を要求されるウィザードたち。 針を突き刺すかの如く鋭い視線、すなわち殺気。それも複数だ。 歩みを止め、ミルシャを庇うように陣形を組む。 気付かれたことを察したのか、白い鎧に身を固めた騎士風の男と、その仲間らしき数十人のオーキィたちが物陰からゾロゾロと現れた。 白騎士 「“光の使徒”を連れ去った悪しき者たちめ! 我ら騎士団が成敗してくれる!」 「うはwwwオレ最強wwwwっうぇw」とでも言ってくれるのかと思ったが、実に期待外れである。 MMORPG(特にFF11風)で騎士様と言えばこれしかないだろうに。(超偏見) しかし、単なるPK(プレイヤーキラー)集団かとも思ったが、様子を見る限りそうとも思えない。 ウィザードたちが対応に戸惑っていると、白騎士の仲間たちの間から、ひそひそ話が聞こえてくる。 声量を落とす様子もないので、特に隠すつもりはなかったようだが。 後ろのオーキィ 「これが今回追加されたクエストか~。」 後ろのオーキィ 「ああ、アイツらを倒してミルシャを助け出せればいいらしいぜ。」 どうやら、新クエストの情報が出回っていて、それに従いやってきたらしい。 となると彼らの勘違いか? 全く、良い迷惑である。 いや、それならば笑って済む話であるのだが……。 ウィザードたちは妖精ティンカーベルに頼んで、外部からMMORPGダブルクロスの公式ウェブサイトにアクセスしてもらう。 † 期間限定! スペシャルイベント「光の使徒を奪還せよ」開催のお知らせ † 更に公式サイトを読み進めると、そこには「悪のオーキィ」一行の容姿や名前が克明に記されている。 残念ながら、相手の勘違いという線は消えたらしい。 間違いなくこの情報は自分たちをピンポイントに指定したトラップである。 エミュレイター側はプログラムを改竄するだけでなく、公式サイトまでをクラッキングし、何も知らない一般ユーザまでをも利用しようとしている模様。 他にも幾つかの攻略情報サイトには、詳細なデータや推測される行動パターンなどが掲載されてしまっているのだとと言う。 白騎士 「(後ろの仲間たちに)みんな、タイミングを合わせて一斉に攻撃するぞ!」 問答無用、とばかりに襲ってくる白騎士と仲間たち。 無駄な戦いは避けたいところではあるが、それも難しいようだ。 ここでレッサーパンダがマイナーアクションで《完全獣化》を使用。 鬣が逆立ち、爪牙が鋭く伸びる。 これこそがキュマイラシンドロームの狩りの構え。瞳がキラリと鮮血色に輝く。 吸血鬼氏 「レッサーパンダがジャイアントパンダに!」 レッサーパンダ 「それカッコ悪いし!」 ゲーム的には 例えば、範囲攻撃を使うときは護るべき相手であるハズのミルシャを巻き込む形で放つ。 彼女に攻撃が当たれば死んでしまう可能性は少なくない。よって、ウィザードたちは彼女を庇いながら戦うことしか出来ず、結果として相手に有利な状況となる。 何をするにしてもミルシャをカバーできる位置にいなければならないというのも大きな制約だ。 流石は戦い慣れているウィザードたちというべきか、しばしの後、それほど苦戦することもなく敵を退けることに成功。 しかし、キャストが死んでも街に戻るだけの一般プレイヤーとは違い、ウィザードたちの操るキャストの死はウィザード自身の死を意味する。 このまま刺客が増えれば、いずれはこちらが詰んでしまうのは明らかだ。 特にこちらの能力や行動が読まれている以上、的確な対策を取られてしまえばかなり危険な戦いとなる。 不安はすぐに的中した。 別のオーキィ一団が再びウィザードたちの前に現れたのだ。 しかも先ほどとは人数が比較にならない。 軽く10倍はいるだろう。しっかり数えるのも嫌気がさすが、およそ400人はいるのではないか。 外国人オーキィ 「(英語で)邪魔者も消えたし、俺たちがやってやろうぜ!」 海外からイベントに参加している者も多いらしい。 外国人オーキィ 「(英語で)さっさと小汚いジャップどもをファ●クしてやろうぜ」 レッサーパンダ 「ファッ●ンジャップくらい分かるよ馬鹿野郎。」 挑発をしてくる外国人。 やはり戦いは避けられないのだろうか。 だが余りにも相手の数が多すぎる。勝てる可能性は、極めて低い。 ウィザードたちは戦闘の構えを取る。そのときだった。 後編に続く!(爆) R.F.D. |
by odprfd
| 2005-10-25 14:24
| TRPGセッションレポ
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