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◆ ナイトウィザード第6期 ロストエデン編#2(2)

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というわけで、「ロストエデン編」第2話のプレイリポートの続きである。
あまりにも長くなりすぎたので、分割という形をとらせていただく。




大勢ものオーキィに囲まれ、もはやこれまでかと覚悟したウィザードたち。
そのときだった。

女性伏せて!

突然聞こえた女性の声に従い、慌ててその場に伏せるウィザードたち。
その上をかすめるように、強力な攻撃エフェクトが辺りを薙ぐ。


一行は何とかその場から無事に逃げ出すことが出来た。
思いがけなず彼らをサポートしてくれたのは、1人のエルフ女性。
あの時のエフェクトの威力といい、なかなかの腕を持つらしい。
“キーン・アイズ”カルマ。
ゲームからログアウト出来なくなったと称するオーキィたち(プリズナー)の組織、「ウィングス」のリーダーである。
たまたま組織の拠点が近くにあったということで、そちらで一旦身を潜めることに。

カルマ 「あなたたち…… Overed? それともまさか、Wizard ?」

……!?
突然彼女の発した「ウィザード」という単語に、全員が表情を強張らせる。
そういえば確かもう一つの「オーヴァード」という言葉も、意味することは分からないが、前回サキョウという謎の少年が使っていた言葉だ。
カルマは何かを知っている。それだけは間違いない。
吸血鬼氏は、おもむろにその場から立ち上がると、

吸血鬼氏 「……ありがとう(カムサハムニダ)。そして、私は貴女に興味がある(サランヘヨ)

何を言い出すかこの人は。
冗談はともかく、こちらの反応を肯定と受け取ったのか、カルマは自分の素性を明かしてくれる。

カルマ 「お察しの通り、私も Wizard の1人。Shiika Tsuyuki だ。」

……って露木椎果かよ!?

露木椎果と言えば、アイドル歌手グループ「Dear」に所属するメンバーの1人。
“Angelic Voice”という特殊な素質を持つ優秀なウィザードである。
ちなみに私は、E-LOGINで「Dear ~この歌をあなたに~」が連載されていた頃から知っている(笑)
もともと彼女は別作品に登場したキャラクターなのだ。
なお、Dearのデビュー曲は「 The END of TIME 」。


カルマも、行方不明事件の調査のためにログインしたものの、ゲームから脱出できなくなってしまったらしい。
ここでお互いの持っている知識を全て交換することに。
イベントや気になる噂話など、なかなか有意義な情報を得ることが出来た。
例の「オーヴァード」も、ウィザードたちと同様に特殊な力を持つ存在を示す言葉なのだという。
こちらも、もし何かあれば一緒に行動することがあるかもしれない。

みるく姫 「目的のため、お互い頑張ろう。そして、ゲームからログアウト出来た暁には……(ニヤリと笑って)……サインください。
カルマ 「分かった、考えておく。」

サムズアップ。

GM 「……なんだか、家にアイドルグッズとか沢山ありそうだよな、お前。」

ここに来て新設定追加。
実に自然かつ誰もが納得してしまったので、採用したいと思う。

直接の目的は違えど、同じウィザードである。協力できるならそうすべきだ。
何かあれば手助けをしようと約束し、「ウィングス」の拠点を後にする。


ここで陰陽師嬢は、“ハイ・フリーク”フォルビスに連絡を取ることを提案。
大手ユーザ組織のリーダーであれば、かなりリアルな動きが見られるかもしれないからだ。

しかし、得られた情報は微々たるもの。しかもどちらかと言えば悲報である。
彼をリーダーとする「ハイ・フリークス」は、今回のイベントに対して大きく意見が分裂しているらしい。
フォルビス本人はあまり気が乗らないようだが、組織の大多数の意見としては積極的に参加したいということらしい。
当然と言えば当然なのかもしれない。

フォルビス 「アンタたちがゲームクリアに近付いたから、障害にあってるのかもしれないな。そうでなければ、特定のユーザを狙うことなんて無いはずだぜ。」

しかも不参加を表明しているのは数名しかおらず、明らかに劣勢だ。
現在、組織の代表として殆ど統制の取れる状態ではないらしく、事実上のリーダーは、No.2にいるあの“デスクリムゾン”ファウエルになってしまっているという。

こういうとき、リーダー格の人間は非常に大変だ。
つくづく、MMORPGはコミュニケーションゲームに近いと感じさせられる。


どうすれば、なるべく他のユーザと衝突せずに次のエリアまで行くことが出来るのか。
別の噂を流す、接続者数の少ない明け方に行動する……いくつかの案が出たがどれもパッとせず。
そのとき、誰かが発言した一言により、重要なことを思い出す。

……そういえば、ユマ・タケイって一緒だよな。

前回、クリーチャーの集団に襲われていたところを助けたことで一緒に行動することとなった初心者オーキィ。
今回のシナリオは前回のエンディングから時間的に続いているわけで、考えてみればその通りである。
誰も別れたとは言っていない。
GMもすっかり忘れていたようだ。

慌てて、ユマとの別れのシーンが挿入される。
シーンプレイヤーはレッサーパンダこと龍使い氏だ。

レッサーパンダ 「この戦いが終わったら、一緒にプロレスを見に行かないか?」
ユマ 「うん……やくそく。(小指を差し出す)」

ユマの小指と、レッサーパンダの肉球が交差し、そっと指きりをする。
肉球の契り、とはまさしくこのことだ。(何)
つーか何故いきなりラブ展開してますか。
死に台詞を吐いた龍使い氏が、ミッションの途中で力尽きないことを願う。

結局。
今まで一緒に行動していたのに突然別れるとなるとユマの身が危ないという結論に達した一行。
しばらく同行してもらうことになった。
今のシーンが無駄になった気もしないではない。


その後は特にトラブルに遭うこともなく、無事に砂漠エリアへのゲート付近へと到着。
しかし砂漠エリアに近いだけあって、気温が半端じゃなく高い。
夜になれば気温も下がるのだろうが、今は真昼間だ。

ガラ・ドルフの話によれば、この辺りに釣り橋があると聞いたのだが、どうも見当たらない。
ティンカーベル曰く、近くにある山中の洞窟に安置されている「プリズムクリスタル」という特殊なアイテムが必要なのだそうな。
彼女のナビゲートに従い、ウィザードたちは山のほうへと向かう。

決して低くは無い山の中腹辺りにぽっかりと洞窟が口を開けている。
見上げれば、頂上付近には雪が積もっていたりする。
麓はこんなにも暑いのに、かなりの気温差があるようだ。


そしてシーンはダイブフェイズへ移行する。
ここだけ聞くと本当にナイトウィザード!をプレイしているようにも聞こえないだろうか。

恐る恐る、ウィザードたちは足を踏み入れる。
大きな分岐点こそ無かったものの、トンネルは奥へ奥へと続いていていた。
途中、深い崖が道を分断し、そこに釣り橋が掛かっている。
下を見ればマグマの川が流れていて、もし足を踏み外せばどうなることか。

TRPGにおいて、釣り橋は振り落とすか敵と戦わせるためのものである。(断言)
案の定、一行が釣り橋の中央あたりまできたときに、両側から4つの火の玉が浮かび上がってきた。
「エレメンタル」と呼ばれる精霊クリーチャーである。


これらを軽く撃破し、さらに奥へと進む。
再び、ウィザードたちの前に現れるマグマの泉。
今度は釣り橋も掛かっておらず、何とかしてここを渡る方法を見つけなければならないようだ。
ちょっとした謎解き(リドル)と言ったところだろう。

空を飛んだり、ロープを使う方法は考えたが、この熱さでは非現実的だ。
辿り付く前に焼け死んでしまう可能性すらある。
みるく姫が《天性のひらめき》を使って周辺を調査するも、隠し通路やスイッチのようなものは発見できず。
他にもサラマンダーシンドロームを持つ陰陽師嬢がマグマを何とか凍らせようと試みるも焼け石に水。
さすがにその程度の冷気ではマグマの泉を凍結させることは出来ないようだ。

岸に居てもかなりの熱気が伝わってくる。
あまりの暑さに思考が停止してしまいそうだ。
ウィザードたちの脳裏に、山頂付近に積もっていた真っ白な雪が一瞬だけ浮かび上がる。

誰かが叫んだ。
そうか、雪だ! と。

いくら山頂とはいえ、麓が非常に暑かったのに雪なんて積もるわけがない。
おそらくそこに何らかの手掛かりがあるのだろう。
急いで洞窟を出て、山を登る。

山頂に積もっていた雪を手に取り、観察する吸血鬼氏。(<運動>判定に成功したのは彼だけだった)
確かにそれは雪に似ているが、何かが違う。
手で救っても一切溶ける様子はなく、むしろ体温を奪ってしまうような。

陰陽師嬢 「それです! 雪を出来るだけたくさん集めてきてください!」

洞窟の入口で待機していた陰陽師の少女が、絆の貝殻(ウィスパー)で指示を出す。
吸血鬼氏は、その集めた雪を先ほどのマグマの泉へとばら撒いた。
するとみるみるマグマは温度を下げ、黒ずんでいく。
やはりこれが正解だったようだ。


そして辿り付いた洞窟の最深部。
プリズムクリスタルが台座に置かれ、それを挟むように2つの石像が立っている。
それを覗き込むと、光の屈折が関係しているのだろう、その中に左右の石像が映りこんでいたりする。
そっと手に取り、ポケットへ仕舞う。

洞窟を出て、ゲートがあると思わしき場所へ。
これで砂漠エリアへ続く橋が出現するハズだ。

ポケットからプリズムクリスタルを取り出し天に掲げると、プリズムクリスタルは太陽の光を透過し、その場に映像を投影する。
映し出されたのは、台座と一緒に設置されていた2体の石像。
正確には映像という表現は間違っていたようだ。
ちゃんと物理的に存在し、手で触れることも出来る。
予想外の出来事に驚くウィザードたち。

プリズムクリスタルは、その場の風景を取り込み、太陽の光によってそれを具現化するアイテムといったところか。
ならば……!

と、再び洞窟へやってきた一行。
最初の崖、すなわち釣り橋で4体のエレメンタルと戦ったあの場所である。
プリズムクリスタルを取り出し、「釣り橋」と、横でピースしていたミルシャの姿をコピーする。

今度こそ大丈夫、とウィザードたちは例の場所で再びクリスタルを天に掲げた。
7色に分解された光の帯が焦点で収束し、具現化される。
もちろん、その横にはピースしたミルシャの像もある。

みるく姫 「虹のしずく?」
GM 「……それ本放送でも言われた。」



橋を渡ろうとしたところで、背後からどこかで聞いたような声がかかる。
あれは確か……ファウエル。
「ハイ・フリークス」No.2の実力者で、プロレスを侮辱した赤髪の巨乳。
どうやら、今回のイベントでウィザードたちが負ける方に賭けていたらしいが、結果は見ての通り。

ファウエル 「この借りは、お前達の血であがなってもらうぜ!」
レッサーパンダ 「ならばお前が負けたら、今すぐゲームを止めて幼稚園に行きな。」

戦闘開始。
接続時間が長いだけあって、実に強敵であった。
強力な範囲攻撃やセカンドアクション、《極大消滅波》などで確実にウィザードたちを追い詰めていく。
次々と仲間が倒れ伏し、もはや絶体絶命かとも思われたが、侵蝕率を無視した全力攻撃で何とかファウエルを倒すことに成功する。

上半身の半分を吹き飛ばされ、そのまま釣り橋から転落するファウエル。

ファウエル 「あれ、おかしいな……。いつもなら……消えて街に戻るのに……痛いよ……そっか……僕、もう死んじゃうのか……」

ガシッ!(肉球)

レッサーパンダ……死ぬな! 生きて帰るんだ!

今にも落ちようとするファウエルを、がっしりと掴むレッサーパンダ。
その瞳には、激しく燃える炎がともり、一筋の涙がこぼれ落ちる。

みるく姫 「ボーイ、どうしてヤツを助ける! 敵だということを忘れたか!?」

こちらの叫びを無視して、龍使い氏(レッサーパンダ)は力強くファウエルを引き上げる。

レッサーパンダ 「プロレスとは……生き様だ!」

その瞬間、レッサーパンダの背後に強大なプラーナがオーラとなって浮かび上がる!
以前にも感じた、この強い想い……
まるで、かつてピンチんときに駆けつけてくれたプロレスラー、キャプテン・フータのような!

ファウエル 「そうか、アンタあの時の……」

ファウエルは龍使い氏へのロイスをタイタスに変え、即座に昇華。
その上で、新たに「キャプテン・フータ」へ憧憬のロイスを結ぶ!
ありがとう、と言い残し、赤髪のオーキィの身体が光に包まれ……その場から消え去った。


この後、実は“鋼の魔神”エゼキエ(ラスボス)と戦ったのだが、美しい終わり方をしたいので割愛する。

† 今回のドロップ †

・「“鋼の魔神”エゼキエ」カード
・「エレメンタル」カード × 2

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R.F.D. | by odprfd | 2005-10-25 14:30 | TRPGセッションレポ

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